適応障害と診断されてしまい、現在の職場で働き続けることが難しい場合、今後の人生やキャリアに対して不安を抱えている方は少なくないと思います。
しかし、そんな適応障害の方に対する救済措置を国が公的給付金として用意しているのをご存じでしょうか?
それが、タイトルにもある “傷病手当” という公的給付金です。
もちろん、適応障害だけでなく、うつ病や躁うつ病などその他の精神疾患にも対応しています。
本記事では、その傷病手当にフォーカスし、誰を対象とした制度なのか、どう活用すれば良いのかなど、具体的な例を交え適応障害の方向けにご紹介いたします。
1. 傷病手当の基礎知識
傷病手当とは
まず初めに傷病手当とは何かについて解説します。
傷病手当とは、正式名称を「傷病手当金」といい、怪我や病気で休業中に被保険者(簡単に言うと保険証を持っている方)とその家族の生活を保障するために設けられた制度です。
怪我や病気の際に会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
傷病手当を受けるための要件
上記で説明した傷病手当を受け取るためにはどうすればよいか。
必要な要件として、主に3つあります。
- 在籍している会社が雇用保険に加入していること
- 被保険者が病気や怪我等で働くことができず、左記を理由に会社を休んだ日が3日間以上あること
- 事業主から受け取った報酬が傷病手当金の額よりも少ないこと
以上の3つの要件を最低限満たしている必要があります。
適応障害を発症したことにより、これまで通り会社で働くことが難しく、休職等で仕事から距離を置く場合は、この制度を利用することが得策といえるでしょう。
詳しい要件や給付金の給付期間、給付金額等については、以下の記事で解説しているのでご参考ください。
【適応障害と診断された方向け】失業手当 / 傷病手当は受給できるの?~給付金受給サポートのプロが徹底解説~傷病手当と関連のある支援制度
適応障害と診断された方の中で、適応障害が原因で退職を余儀なくされた場合、傷病手当だけではなく、失業手当も受給できる可能性があります。
失業手当の手続きは、ハローワーク等でも必ず案内されるというものではなく、ご自身で知っておいた上で手続きする必要があります。
もし、失業手当の受給条件に当てはまっているがご自身で申告するのが難しい場合は、サポート会社に依頼するとスムーズに手続きできると思います。
2. 適応障害で退職を考える前に知っておくべき2つのこと
退職後の生活は問題ないか?
適応障害で退職する場合、退職後の生活として安定した生活を送ることが最重要となります。
退職後の生活(特に生活収支)が賄えないと、今後の生活は一層厳しいものになることが目に見えています。
退職前に必ず収支を確認するようにしましょう!
余談ですが、当社では無料電話相談いただいたお客様を対象に生活収支シミュレーションを無料でご提供しています。
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精神科・診療内科等で診断を受けているか
最近、適応障害であると言われる方の中には、適応障害のセルフ診断など、自己判断で適応障害であると主張する方がいますが、それでは傷病手当の申請を行うことができません。
必ず自己判断ではなく、精神科や心療内科等の病院で医師から診断を受け、診断書を受け取るようにしてください。
3. 適応障害に関連するよくある質問
当社に寄せられている質問の内、適応障害に関連する質問およびその回答を以下にまとめました。
気になるFAQがあれば、ぜひご参考ください。
- 適応障害で退職する際、会社から訴えられたりしないでしょうか。
- 弊社がご紹介する給付金は、お客様が支払ってきた社会保険料や雇用保険料に基づいて、受け取る権利があるものです。また、法的な裏付けをお客様と共有しながら退職していただくため、安心して退職していただくことが可能です。
- 適応障害で退職する際、会社を辞めさせてもらえないのですが、どうすればいいですか?
- 会社が社員の退職を拒否することは法的に認められておりません。なお、当社では退職代行を専門としている弁護士がついておりますので、一緒に解決することができます。
4. おわりに
適応障害と診断され、仕事あるいは人生そのものに前向きになりずらいかもしれません。
しかし、一般的に適応障害は1ヶ月~3ヶ月で治る病気とされておりますので、今後必ず快方に向かっていくと思います。
もしどうしても会社に所属し続けることがきつい、または一時的休みたい場合は、傷病手当や失業手当を活用してみてはいかがでしょうか?
当社では、傷病手当や失業手当の受給申請サポートを行っております。
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